24歳になりました。

いきなりこんなこと言うのはナンですが、

ハタチを過ぎたあたりから、自分の年齢に実感を持てません。


社会的に必要なので自分の年齢を憶えている、というような感覚です。

おじいちゃんになったら、自分の年齢を忘れてしまう自信があります。


世間にはこういう人が実はけっこういる気がするんですが、

リアルな老人以外では、あまり聞いたことはありません。

僕はすでにボケているんでしょうか?



今日のバイト中、オトンからの不在着信とメールが入っていました。

バイトが終わってメールを確認すると、

”誕生日おめでとうさん(なんと絵文字入り!)”

という言葉と、お祝いにお金を送ったということが書いてありました。

ちょっと高いんじゃないかという金額でした。


ひとり暮らしを始めてもうすぐ丸6年ですが、僕の知っているオトンは

息子の誕生日に、絵文字入りメールやお金を送るようなキャラではありません。


実家に折り返しの電話すると、オトンが出ました。

ちょっとびっくりしたような声でした。


「・・・誕生日やったから電話してん。メール見たか?」


僕は送金のお礼をいうのが照れくさかったので、

まだメールは見ていないとウソをつきました。


「そうか。まあ元気でやりや。じゃあ。」


オトンはあっさり電話を切りました。

オトンも照れくさかったみたいです。


実家にいたとき、オトンは何を考えているのかさっぱりわからない人でした。

何を意図しているのかわからないことを押し付けられて、理不尽な思いをしたこともありました。

まあ、オトンは暴力に訴えるようなことは無く、僕もグレてヤンキーになったりしなかったのですが、

今でもオトンに対する感情は正直言って微妙です。


お礼のメールには、”これで美味しいもん食べる”、とか”好きなものを買う”、とか書いた方が

オトンも素直に喜ぶだろうと思ったのですが、喜ばせるのがシャクだったのでやめにして、


”送金ありがとう。引越し代に使うわ。”


と書いて送りました。


自分の青さにヘコみました。