24歳になりました。

いきなりこんなこと言うのはナンですが、

ハタチを過ぎたあたりから、自分の年齢に実感を持てません。


社会的に必要なので自分の年齢を憶えている、というような感覚です。

おじいちゃんになったら、自分の年齢を忘れてしまう自信があります。


世間にはこういう人が実はけっこういる気がするんですが、

リアルな老人以外では、あまり聞いたことはありません。

僕はすでにボケているんでしょうか?



今日のバイト中、オトンからの不在着信とメールが入っていました。

バイトが終わってメールを確認すると、

”誕生日おめでとうさん(なんと絵文字入り!)”

という言葉と、お祝いにお金を送ったということが書いてありました。

ちょっと高いんじゃないかという金額でした。


ひとり暮らしを始めてもうすぐ丸6年ですが、僕の知っているオトンは

息子の誕生日に、絵文字入りメールやお金を送るようなキャラではありません。


実家に折り返しの電話すると、オトンが出ました。

ちょっとびっくりしたような声でした。


「・・・誕生日やったから電話してん。メール見たか?」


僕は送金のお礼をいうのが照れくさかったので、

まだメールは見ていないとウソをつきました。


「そうか。まあ元気でやりや。じゃあ。」


オトンはあっさり電話を切りました。

オトンも照れくさかったみたいです。


実家にいたとき、オトンは何を考えているのかさっぱりわからない人でした。

何を意図しているのかわからないことを押し付けられて、理不尽な思いをしたこともありました。

まあ、オトンは暴力に訴えるようなことは無く、僕もグレてヤンキーになったりしなかったのですが、

今でもオトンに対する感情は正直言って微妙です。


お礼のメールには、”これで美味しいもん食べる”、とか”好きなものを買う”、とか書いた方が

オトンも素直に喜ぶだろうと思ったのですが、喜ばせるのがシャクだったのでやめにして、


”送金ありがとう。引越し代に使うわ。”


と書いて送りました。


自分の青さにヘコみました。

お気に入りの床屋があります。


お気に入りの理由は、まず値段が安いこと。

カットのみで、1500円です。


そして時間が短いこと。

最長でも15分以内にすべてを終わらせてしまうのです。

驚異的な速さです。

(今回は時計で計ったので間違いありません)


店は20代後半と思われる無口なお兄さんが一人で切り盛りしています。

内装はシンプル、というより殺風景としか言いようがなく、

そして、このお兄さんは接客トークが苦手なのか

ほとんど話すことはありません。

美容院トークが苦手な僕にとっては、とてもありがたいことです。


「いらっしゃいませ」

「長さはどのようになさいますか」

「ありがとうございます1500円になります」

という最低限のセリフを、安いホストのような節をつけた早口で話すのみです。


ただ、いちばん肝心なカットは

あまり上手ではありません。

むしろギリギリ下手の部類に入ると思います。


それでも僕は、値段や時間の理由を抜きにしても

この店が好きです。


例えば、この店にはこんな貼紙があります。

”当店には駐車場がございませんが、車でお越しの方は、

歩いてすぐのところにアップルランドがあります”

・・・ダチョウ倶楽部の「絶対に押すなよ!」的な

精神のさらにその上をゆく名文句です。


また、冒頭に「床屋」と書きましたが、

正確には「カット専門美容院」です。

客層を見る限り、その実態は完全に床屋ですが、

無口なお兄さんは美容院のテイでやっていくことに

プライドを持っているように僕には思えます。

そして、本屋を挟んだ三軒隣に、商売敵というべき本物の美容院があります。

この美容院は、やり手っぽい店長とサバサバしたチーフと

見習いのかわいい女の子がいて、いつ行っても予約が埋まっていて、

内装も接客トークもオシャレで、まるで昼ドラの舞台になっても

おかしくはないザ・美容院というべき美容院です。

髪型に無頓着な僕が行くには、ちょっとテンションを

上げなければならない、という点も含めて。


その美容院の下にはラーメン屋があります。

このラーメン屋はいったい何を目指しているのか、精一杯気取ったラーメン屋で

店の外にも内にもサーフボードが飾られていて、

ラーメンを作っているのは、白髪混じりの茶髪のロン毛を束ねたオッサンです。

まあ間違いなく元サーファーでしょう。

味については・・・コメントを控えさせていただきます。


そんなオシャレに必死な周囲の環境下で、

この無口なお兄さんは、多少雑ではありますが

1500円でフル回転で髪を切り続けているのです。


考えすぎて頭がゴチャゴチャしているときに、この美容院に行くと、

絶妙にサバけた、ステキな気分になります。

一度経験すると、もう病みつきです。


帰り道、前述のラーメン屋の前を通ったのですが、

(今この瞬間に水道管が破裂して、

水流に乗ったサーフボードが厨房に突っ込んだら、

きっとラーメンの魂はダメサーファーから解き放たれて、

ついでにサーフボードのいい供養になるのになあ)

という妄想にふけってしまいました。

 まだ予定ですが、''let's go where the grass is greener''という

フォーク?のスタンダードの曲を次のライブでやることになりました。


これがまた凄くいい曲です。バンドのメンバーの皆様と、

なんといってもタイトルだけでちょっと泣けるのが凄いよねえ

という話をしていたんですが、Howlett Smithというショッパイ声の

オッチャンが歌っているバージョンを見つけました。


これがまたいい塩梅です。

''let's go where the grass is greener'' 】(元HP:Howlett Smith


歌が終わってピアノソロが始まるあたりをボーっと聴きながら、

''let's go where the grass is greener''という言葉をしみじみと噛みしめる、

という方法でこの冬を乗り切ろうと思います。


昨日は台所に放置してた炊飯器の釜に溜まっていた水が見事に凍っていました。

氷
2年前に室外の給湯器の水道管を破裂させたことはありますが

台所が氷付けになるのは、今年がはじめてです。

正月は一瞬だけ実家に帰ってきました。


昔はナンバープレートのところにシメナワを付けている車を

もっとたくさん見たような気がするんですが、今年はひとつも見かけません。


あの風習は、もう廃れてしまったのか?いつごろから流行らなくなったのか?

今年になってはじめて見かけないことに気付きました。

とても気になります。

今日から30日まで研究室にこもります。

こもると言っても普段と同じ生活ですが、明日から大学職員が休みになるので

ようやくゆっくりと集中して自分の修論に取り組めます。


締め切りに間に合わないとかじゃないんですが、ボスが帰ってくると

無茶な用事を言いつけられることは分かりきっているので、

今のうちにいろいろと詰めておくつもりです。

正月休みボケの隙を突いて、アレもコレも通してやります!


カンヅメが明けたら、とりあえず肉と中華を食う!

年越しソバ?そんなモンは知らん!